何から始めたらいいかわからない初級者向け【効果の高い英語の勉強法10の方法】
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目次
英語の勉強法【効果の高い10の方法】

① 主語・動詞の徹底
ゼロから英語を始める場合、何から始めるかというと単語から始めるべきです。本当に英語力がゼロなら、言葉のルールどうこうの前に並べる言葉が思いつきません。
でもある程度言葉がわかってきたら、まず言葉の展開を徹底的に守りましょう!最初はひたすらに「誰が」「どうする」という言葉の展開を徹底して守ってみましょう。そうすれば自ずと次の展開は見えてきます。
I like…と整えて、「私は」「好きだ」と言ってしまえば、次は「何が好きなんだろう?」というふうに好きなものをlikeの後に入れられますね。こんなふうに主語と動詞を整えておけば、その後の展開は動詞の意味が教えてくれます。まずはここから意識してみましょう!
語順についてもっと知りたい方はこちらで詳しく説明しています。
② 音読
小難しい文法は置いておき、とにかく音読をしてみましょう!騙されたとおもって1ヶ月間、簡単な自分だけでも内容がわかる本を音読してみてください。
でもその際にCDはできるだけ聞いた方が良いです。まちがった発音で音読を続けても、まちがった発音を覚えるだけです。
CDを聞きながら、発音、リズム、抑揚、間など、完全コピーするように音読を繰り返してみてください。よくわからないなりに英語のリズムやフレーズが知らないうちに入ってきます。
コツは文章の意味をしっかり理解することです。理解していない文章は何回読もうが雑音を再生しているに過ぎません。意味を意識しながら音読をひたすら繰り返してください。
③ シャドーイング
音読に慣れてきたら、シャドーイングという練習をしてみましょう。シャドーイングというのはシャドー、つまり「影」という言葉から成り立っています。まさに「影」のように音に少し遅れるように文章を声に出して読んでいくのです。これがシャドーイング。
最初はなかなかついていくのが難しいです。なので、難易度を調整してみてください。
注意点が一つ!
シャドーイングする英語の内容は必ず理解するようにしてください。
レベル1
音声を聞いて発音を確認する(数回)
レベル2
自分のスピードで音読(数回)
レベル3
テキストを目で追いながら、シャドーイング(数回)
レベル4
音声だけでシャドーイング(数回)
自分のレベルに合わせ、最終的に音だけを聞いてシャドーイングできるようになりましょう!これができるようになるとだんだんリスニングができるようになります。
④ ディクテーション
シャドーイングを続けていくと、ある程度言ってることが理解できるようになるかもしれません。しかし細かい情報までは取れないと思います。まだまだおぼろげにしか意味が取れないかもしれません。
でもこのディクテーションという方法でリスニングを鍛えれば、細かい情報まで聞き取れるようになり、さらにインプットも増えます!
このディクテーションは何をするかと言いますと、音声を聞いて、聞いた内容を紙に書き出すということです。これがまたしんどい作業なのですが、効果は絶大です。
さらに効果を高めたければ、音声教材で英語とその日本語訳がある教材(できれば1項目あたり1分未満の短い内容)を使いましょう。
ディクテーション→確認→音読→ディクテーション→日本語訳を見て英語を全て書き出す、という勉強をしてみてください。このサイクルを回すと音声を確実に聞き取ることに加え、インプットもかなり増えます。大変ではありますが、一人でできるオススメの勉強法です。
⑤ 単語
単語を覚える。語学の学習はこれに始まり、これに尽きる、とも言えます。単語がわからなければ、十分に伝えられません。
初級者はもちろんですが、上級者でも込み入った内容になれば、それだけのボキャブラリーを求められます。単語を覚える重要性を説く必要性はないでしょう。
大切なのは、どうやったら単語を覚えられるのか、のノウハウです。特に初学者のとって大切なのは単語の意味を「だいたい」知っていることです。
いきなり完璧を目指すのではなく、あくまで単語のある程度の意味を一気に知ってしまう。それこそ、1,000語・2,000語の単語を一度全て目を通してみるんです。それから多読や多聴をするのです。
だいたい意味がわかったら、いろんな使い方に触れて少しずつ言葉の使い方が上手くなるように勉強すると良いです。
しかし初学者が陥りやすい罠は、単語さえわかれば何とかなると思っていることにあります。実際に話そうと思った時に壁となることの一つに、「コロケーション力」のなさが挙げられます。
コロケーションとは?
コロケーションとはカンタンに言えば、言葉の組み合わせです。日本語でも「稲を刈る」とは言いますが、「稲を切る」とは言いませんよね。日本語にも英語にもその言語で自然な言い回しというのがあるのです。この言い回しを知っていくことで英語として自然な表現が使えるようになります。
単語と使い方を知る。これだけでもかなりアウトプット力はつくんですよ!
コロケーションの詳しい解説についてはこちらで解説しています。
⑥ 発想の転換
日常会話で必要な英単語数は3,000語程度だと言われています。そこまでの単語をある程度覚えていて、かつ、あなたの目標が日常会話を「話せる」ことなのであれば、それ以上の単語を覚えるよりも「発想転換」に力を入れてみると良いです。
ただ、勘違いしないでくださいね!!!
※単語力はあればあるほど力になります。決して単語は3,000語を覚えたら、それ以降は覚えなくても良い、というメッセージではありません。
「発想転換」とは何かと言いますと、何か言いたいことが言えない場合、その言いたい単語を探すのではなく、別の言い方にしてみるということです。
具体的な例で考えてみましょう。例えば、「彼は愛想よく振舞ってますね」というような時に「愛想が良いってなんて言うんだろう・・・」ってことはよくありませんか?
そこでほとんどの人は「愛想が良い・・・愛想が良い・・・ん~、わからない」とわからないのにその意味を探そうと頑張ってしまいます。
すぐに諦めましょう(笑)!すぐに発想転換して、切り替えましょう!そのコツは「単語レベル」で考えず、「映像レベル」で考える、ということです。
愛想よく振舞っている人はどんな表情でしょう?映像レベルで考えれば、きっと微笑んでいるでしょう。ならば、”He is smiling.”でも十分伝えたいことは伝えられるのではないですか?
もちろん細かく伝えるのであれば、”He’s being nice.”なんて表現にはできます。愛想よく振る舞うということは、本心からではなく、楽しそうな感じを演じること、と捉えられるので、is being 形容詞という形で「~ぶっている」という感じは出せます。
でもこれって初心者の時点から出せる表現じゃないと思います。それなら早めに発想転換をして、「彼は笑っている。」くらいに説明すれば、状況はある程度伝えられるというわけです。
あなたの英語を学ぶ目的が通訳者や翻訳者になるのではなく、自分の言葉で日常会話をする、ということなのであれば、必ず取り入れていただきたい考え方です。
⑦ 英会話
当たり前かもしれませんが、英語を実際に話すことは効果的です。それは英語が少しでも話せる人にとっても効果的ですが、英語が全く話せない方にとっても効果的です。
実際に英語で話そうとすると英語で考えようとしますよね。この英語で考える癖が英語を話す上では大切です。
英語で考えることが目的なので、何もネイティブと話さないといけないわけではありません。日本人と英語を話すことでも問題ありません。
そして英語で考えるための練習はスポーツのようなものだと捉えましょう。いくら理論を学んだところでスポーツのパフォーマンスが上がるわけではありません。練習をしてこそ、上手くなります。
たとえその場で全然英語が話せなかったとしても、ちゃんと効果はあります。英語が話せなくてもくじけないことが大切です。とにかく英語をたくさん話してみましょう!
福島英語塾では中・上級者向けに英会話イベントも行なっています。一歩踏み込んだトピックで英語を話したい人はぜひご覧ください。
⑧ 読書
英語を話していれば、間違いはたくさんあったとしてもある程度、流暢に話せるようにはなるかもしれません。しかし学習者が必ず経験すると言ってもよいステージに「同じ表現ばかりを使ってしまう」というものがあります。
英語力はアウトプット、特にスピーキングができること=英語ができる、と捉えている方は多いと思います。
そこでアウトプットに力を入れたくなるかもしれませんが、ある程度言いたいことが言えるレベルになってくれば、今度はインプットに力をいれましょう。
では具体的に何をすれば良いのか、ということですが、ここでは多読をオススメします。多読のコツはわからない単語があっても推測して読み進められるレベルの教材を選ぶことです。
またわからない言葉はわざわざ調べず、推測して読み進めてください。この多読の目的は「こんな言い回しがあるのかぁ~」と表現の幅を広げることです。
この習慣をつければ、スピーキングの練習との相乗効果で使えるアクティブボキャブラリーつまり、使えるボキャブラリーが増えていきます。
⑨ 文法
単語を学ぶのが一歩一歩着実に前に進む方法だとすれば、文法を学ぶことは1を聞いて10を知る、といった勉強方法です。どちらも大切な勉強ですが、学習初期はしっかりと文法を勉強しましょう。
なぜかというと、文法を勉強することは自分の中に判断基準を作るということだからです。全ては英語が使えるようになることを目標においてください。
例えば、食事をしているところなのか、1時間前に食事を終えたのか、ついさっき食事が済んだところなのか、と細かい差を伝えようとする時、言葉の使い分けの判断基準がなければどうやって言葉を組み立てるのでしょう?
Vingという形を使って、まさに今進行中の話をするのか、それとも明らかに過去の地点で終わった行動を伝えるために過去形を使うのか、はたまたちょうど食べ終わって今お腹がいっぱいだという現在へのつながりを表現するためにhave Vp.p.(過去分詞形)という形で現在完了形を使うのか。
こういった判断基準を持っていなければ、詳細を伝えることは難しいですね。文法をしっかり勉強すれば、今後の英語力の伸びしろを大きくできます。先行投資だと思って、しっかり学習初期にこそ、文法の勉強をしましょう。
⑩ ライティング
日本の英語教育は英語を話せる人材を輩出してこなかった、ということで英文法中心の学習法は目の敵にされています。これには一理あります。
でも勘違いしないでくださいね。英文法を勉強したことがダメなわけではありません。英文法「だけ」を勉強したことに問題があると思ってください。
もっと正確に言えば、アウトプットをほとんどしない教育に問題があるのです。じゃあ、早速アウトプットをしましょう!と言って話せるかというと難しいと思います。
「⑦ 英会話」でも書きましたが、たとえ英語が話せなくても、大切なことは英語で考えること。話そうとするだけで良い練習になります。そこで、文章を書く、という練習をしてみましょう。
パラグラフライティングを学ぼう!
ここで効果的なライティングの練習方法をお伝えします。それは「英語の論理展開に則った文章展開を意識して書く」ということです。なんだか難しそうですね。
でも実は簡単です!
日本語はものを伝える時に周辺情報を伝えてから核心に迫るズームイン型の論理展開を好みます。一方、英語は核心を述べてから周辺情報へと深めていくズームアウト型の論理展開を好みます。
これに基づいて、次の3文展開(4文でも5文でも構いません)を意識して、ライティングをしてみてください。
① Topic Sentence
(結論・意見)
② Supporting Sentence
(サポート・理由付け)
③ Example
(具体例)
日本語で具体的な例を出します。
① Osaka is an ideal place for food lovers.
② You can find almost any food in the city.
③ From world famous sushi to ethnic cuisine abroad, the variety is immense!
まず、1文目にトピックセンテンスといって結論や自分の意見を最初に持ってきましょう。ここでは全体像を見せる1文を持ってきます。
その次に、1文目をサポートするセンテンスを持ってきてください。1文目には「大阪は食好きには理想的な土地だ」と言いました。
でもそれって味の話をしているのか、飲食店の数の話をしているのか、はたまたサービスの良さの話をしているのかわかりませんね。
そこで意味を補足したり、詳しく説明する文がサポーティングセンテンスだと思って下さい。ここでは「都市ではほぼなんでも食べ物があるよ」という内容を持ってきて、その種類の多さを伝えたかったのですね。
さぁ、最後は具体例を持ってくることをお勧めします。これは決まりではありません。僕の提案です。外国人として英語を話す場合、相手に情報を伝えるだけでなく、わかってもらえる工夫も必要です。
説得するのに協力な武器、それは具体例です。なぜなら具体的な話をされると僕たちは映像を思い浮かべることができるからです。
最後に「世界的に有名な寿司から海外の民族料理まで、その種類は豊富です!」という文を持ってきて、和食はもちろんのこと、海外の食べ物も食べられると伝えました。確かに大阪は食好きには良い街ですね!
こんなふうに自分でトピックを決めて、意見を展開する際に、この3文展開法を用いて、ライティングの練習をしてみてください。きっとアウトプットにもインプットにも良い影響があります。
まとめ
今回は英語の勉強法【効果の高い10の方法】をお伝えしました。1つでも2つでも早速取り入れて、英語力をつけてください。
練習は嘘をつきません。毎日少しずつでも勉強して、英語を話せる自分に近づきましょう!