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【仮定法と直説法の違いとは?】英語の文法をカンタン解説!大切なことはたった1つだけ

Update :

英語の仮定法

 

【仮定法と直説法の違いとは?】英語の文法をカンタン解説!

 

大阪市福島区の英語塾『福島英語塾』の犬伏です。

 

このページでは仮定法のカンタン解説をしていきます。

犬伏先生
犬伏先生

 

英語の仮定法、きちんと理解していますか?

 

この仮定法という文法はとても誤解されています。

 

僕の教える福島英語塾でもたくさんの生徒さんが「仮定法とは何ですか?」という質問にこのように答えます。

 

仮定法っていうくらいだから、仮定の話をするんじゃないですか?
もし~だったら、という具合にifを使うと仮定法ですよね。

 

・・・違います
全く違います

 

この勘違いが圧倒的に多いんです!

 

ここで間違えている方、最後まで必ず読み進めてください。

 

このブログでは、細かい仮定法の解説ではなく、ざっくりと仮定法とは何かを説明しています。

 

これを理解するだけでグッと仮定法が身近な表現に感じられますよ。

 

 

英語の仮定法って一体何もの?

 

それでは仮定法とは一体何者なのかを理解するために、2つの文を比べてみましょう。

 

例1
Please let me know if you have any questions.
もし何か質問があれば、お知らせください。
例2
If you were a superhero, what would you do to save the world?
もしあなたがスーパーヒーローだったら、世界を救うために何をしますか?

 

この2つの文、どちらも「if」を使っていますよね。

 

でも片方は直説法と言って、もう一つは仮定法です。

 

現時点で違いに気がつきますか?

 

その違いとは

 

「現実に起こる可能性があるかどうか」

 

です。

 

例1の「もし何か質問があれば」という内容は質問される可能性があるからこその発言ですよね。

 

それに対して例2の方は「もしあなたがスーパーヒーローだったら」という内容はあなたが本当にスーパーヒーローでない限り、空想の話です。

 

つまり、ありえないことだけど、あったとしたらどうするか?という文脈だということですね。

 

現実に起こる可能性がある例1は「直説法」と呼んでいて、現実ではありえないんだけど、もし仮にそんな話があるとしたら、という話を扱うのが「仮定法」というわけです。

 

さぁ、まずは仮定法のコンセプト、理解できましたでしょうか?

 

仮定法の難しさは2つ

 

1つは仮定法とは何か?という理解

 

これはここで解決しました。

 

もう1つの難しさは、どのように仮定法の表現を作るか、ということです。

 

それではその仮定法を使った文の作り方を説明します。

 

仮定法の作り方

 

仮定法の作り方が難しさの1つだと伝えましたが、難しいわけではありません。

 

理解してしまえば、ものすごくカンタンな仕組みなんです。

 

わかってしまったら、笑っちゃうほど単純です(笑)。

 

いや、ほんとに。

 

で、どこから始めるかというと、まずは「時制」ざっくりいうと時間の話から始めます。

 

仮定法には時制の理解が必要

 

なぜ時制の話から始めないといけないかというと、どうやって現実の話をするかということに触れておかないと、非現実的な表現を説明できないからです。

 

例えば、普遍的な事実を伝えたい時にはどんな時制を使うでしょうか?

 

「彼は10歳の少年です。」と言いたいとしたら、be動詞の現在形を使って事実を表現しますよね。

 

He is a 10-year-old boy.
彼は10歳の少年です。

 

 

過去の話をするにしても、過去形を使うことで過去の事実を説明することができます。

 

例えば、「彼女は昨日、図書館に行きました。」という表現であれば、

 

She went to the library yesterday.
彼女は昨日、図書館に行きました

 

というようにwent(goの過去形)を使って、過去の事実を伝えます。

 

現在形は普遍的な事実や現在での事実を話し、過去形は過去における事実を伝えるために使える表現なんですね。

 

現実離れした話をするための手段

 

じゃあ、ここで仮定法の話に入りますが、仮定法って確か「【現実には起こらない・もしくは起こらなかったこと】が【仮に起こる、もしくは起こった】としたら」という前提で話す空想の内容でしたよね。

 

ここで理解を助けるキーワードは

 

現実離れ

 

いう言葉です。

 

仮定法は本当には起こらないことを扱うので、その内容は「現実離れ」した内容になるんですね。

 

言語である以上、それを言葉で表現しないといけない。

 

それをどうやって表したかというと、時制というシステムを使って、本来話したい時間から、ひとつ時制をずらして表現したんです。

 

このへんは図で考えた方がわかりやすいので、以下の図を見てください。

 

こういった要領です。

 

英語の仮定法の作り方

 

上の図のように、現在の話をしたいけれども、それが現実には起こらない時には「現実離れ」を表現するために「現在形過去形」にしてあげます。

 

同様に昔の話をしたいけれども、それが現実には起こらなかった時には「現実離れ」を表現するために「過去形過去完了形」にしてあげます。

 

要するに、話したい時間から一つ時制をずらせばいいというだけの単純な話なんですよ!

 

話す時に、「これは現実離れした話だから、現実から遠い感じを表現するために一個、過去にずらそう」という意識を持って使ってあげることで、話すために使う英文法が意識できるかと思います。

 

仮定法の具体例

 

それでは、具体的な文脈を考えながら、仮定法を使った例文をいくつか見ていきましょう。

 

仮定法がよく使われるケースを確認していきますが、誤解してほしくないのは、以下のフレーズを使うことが仮定法ではないですからね!

 

あくまで仮定法は「本当には起こっていないことだけど、仮に起こったとしたら」という考え方なわけであって、特定のフレーズが仮定法というわけではありません。

 

 

「if」を使うパターン

 

現在の話がしたい場合

 

前提とする事実:話し手が現在30歳男性である。

 

If I were a teenager now, I would definitely play soccer.
もし自分が今10代の子供だったとしたら、絶対サッカーをします。

 

この場合は実際に話し手は現在には30歳なので、10代ではありません。

 

それを前提としつつ、もし仮に今、10代の子供だとしたらという話をしています。

 

現在の話をしたいけど、現実離れした話をする時は時制を一個ずらす、でしたね。

 

なので、amwas/wereという形に変える必要があります。

 

ちなみに仮定法を扱う時にはbe動詞を過去形にする時、wereにすると習っているかもしれませんが、そんなことはなく、wereは正式英文法に倣った堅い言い回しであって、wasを使うと、もう少し柔らかい話し言葉っぽく響きます。

 

主節(I would definitely play soccerの方)も一工夫が必要です。

 

本来、willとしたいところですが、こちらもひとつ時制を後ろに送ります。

 

willwouldに変える。

 

こちらは仮定法というよりは助動詞の意味合いを弱めて、控えめにしていると考えてください。

 

だって、そうでしょ?


そもそもの話が事実の話でもないのに、willという強い意志を表す言葉を現在形のまま使うわけにもいきません。

 

これを過去形にすることで、その意味合いを控えめにすることができるんです。

 

だから仮定法は基本、主節にwouldを置いて、あとはそれをcouldとかmightというように微秒な変化をつけてみてください。

 

 

過去の話がしたい場合

 

前提とする事実:話し手は日本で生まれ育った。

 

If I had been born in the U.S., I would have had no trouble speaking English in my childhood.
もしアメリカで生まれてたら、子供の頃に英語を話すのに苦労しなかっただろうな。

 

 

この場合は私が生まれ育ったのは日本という前提があります。

 

生まれるのは必ず過去の話。アメリカでは生まれていないので、現実から離れた話となります。

 

そういう時には時制を一個ずらして、was born→had been bornという表現にすると、ほんとは日本で生まれたけど、アメリカで生まれてたら、って意味になるんですね。

 

で、主節の方はどうなってるかというとwould have hadという形になってますよね。

 

これはこの文で扱う内容が「昔(子供の頃)日本で生まれたから、英語を使う機会がほとんどなく、英語を話すのに苦労した過去が事実だけれども、もしアメリカに生まれていて、日常的に英語を話す状況が子供の時にあれば、その当時、英語を話すのに苦労しなかっただろうな。」というように、あくまで過去に苦労しなかった、と言いたい文脈です。

 

主節を過去の内容にしたい時にはwould have 過去分詞形という形で表現する必要があります。

 

 

「I wish」を使うパターン

 

I wishという表現もよく仮定法が使われる時に利用される言い回しです。

 

このwishという語法(単語の使い方)はとても面白くて、wishの後にthat節を持ってくると、「ほんとは叶わないのは知ってるけど、そうなったらいいな」という意味になるんです。

 

We wish you a merry Christmas!というクリスマスによく流れる歌がありますが、あれはSVOOという展開で、この場合は本当に楽しいクリスマスを祈ることなので、仮定法の意味合いは乗りません。

 

使い方で微妙に意味も変わるんですね!

 

さて、これを仮定法で使う場合ですが、この表現を使う時には「ほんとは叶わないけど、そうなったらいいな」という文脈で使います。

 

これも現在の話をしたい時と過去の話をしたい時の例を見てみましょう。

 

 

現在の話がしたい場合

 

前提とする事実:話し手の父親はすでに亡くなっている。

 

I wish my Dad could stay by my side.
お父さんが私のそばにいてくれたらなあ。

 

 

この場合は、話し手の父親はすでに亡くなっているので、物理的に話し手のそばにいることができません。

 

でも心細さからか、お父さんに隣にいてほしいな、と思ったのでしょう。

 

そういう時には「ほんとはそんなこと叶わないんだけど」という文脈になりますよね。

 

だから仮定法。

 

そして仮定法は話したい時間からひとつ過去へと時制を移してあげるだけでしたね。

 

というわけで、

 

he can stay by my side

he could stay by my side

 

という具合にバックシフトしてあげるわけです。

 

わかりましたか?

 

それでは次は過去の話をしたい場合の作り方を確認してみましょう。

 

過去の話がしたい場合

 

前提とする事実:高校時代にあまり熱心に勉強をしなかった。

 

I wish I had studied harder in high school.
高校時代にもっと勉強してたらよかったのになぁ。

 

この場合、話し手は高校時代に勉強をあまりしていませんでした。

 

大人になった今、もっと勉強してればなぁ、と後悔をしています。

 

過去に戻って勉強することはもちろんできませんから、ほんとは勉強をしっかりしなかったんだけど、してたらなぁ、という仮定法を使う文脈ですね。

 

今回は過去の話なので、

 

I studied harder in high school

I had studied harder in high school

 

このようにバックシフトすることで過去の話を扱う仮定法の話ができるというわけです。

 

ちなみにI wish以外にも「if only」という表現があって、ほぼ同じ意味合いで使うことができます。

 

微妙な違いでいうと、「if only」の方が「I wish」より少し後悔や叶わない望みを伝える気持ちが強く聞こえます。

 

 

「as if」を使うパターン

 

「as if」という表現は「まるで~のように」という意味で使います。

 

「まるで~のように」 という表現に「本当はそうではないけど」という意味合いが含まれていますね。

 

そういうニュアンスを伝えるために仮定法を使うことができるんです。

 

こちらも現在の話と過去の話の両方を扱います。

 

現在の話がしたい場合

 

前提とする事実:話し手が観察している男性は服屋さんでお客さんとしてお店に来た。

 

That man is standing as if he was a staff member.
あの男の人、まるでスタッフみたいに立ってるよね。

 

この場合、この男性はお客さんであり、お店のスタッフではありません。

 

でもピシッとした身なりで背筋を伸ばして手を前に組んで立っているんでしょうか?

 

そんな姿を見たら、「あれ?この人、お店の人かな?」と思うかもしれませんね。

 

あくまで前提はお客さんなので、この人はスタッフではありません。

 

「ほんとはそうじゃないけど、スタッフだったとしたら」

 

これが仮定法の文脈でしたね。

 

だからこのように仮定法を表現します。

 

he is a staff member

he was a staff member

 

こんなふうに話したい時間からひとつ時制を下げてあげればいいだけでした!

 

ちなみにwereではなくwasを使っているのは、話し言葉っぽく響かせるためでした。

 

仮定法はwereを使わないといけない!って習っている人が多く、wasでも良いことを知らない方、結構多いんです。

 

しつこく言いますが、wereはフォーマル、wasはインフォーマルに聞こえます。

 

それでは次は過去の話をしたい場合の例を見てみましょう。

 

 

過去の話がしたい場合

 

前提とする事実:話し手は子供の頃からずっとおとなしい子だった女友達の話をしている。

 

She talks as if she had been a real tomboy in her childhood.
彼女は自分が子供の頃、かなりのおてんば娘だったかのように話す。

 

この場合、この女友達は小さい頃からイタズラもせず、聞き分けの良いおとなしい女の子だったことが前提だとしましょう。

 

スカートを履いて、髪飾りなんかもつけて、キャピキャピの女の子。

 

これが事実であれば、子供の頃はおてんば娘(tomboy)ではありませんでした。

 

「ほんとはそうではないのに、おてんば娘だったとしたら」これが仮定法の文脈でしたね。

 

そこでこのようにバックシフトします。

 

she was a real tomboy in her childhood

she had been a real tomboy in her childhood

 

仮定法の文脈で過去の話をしたい時は、過去形を過去完了形(have + 過去分詞形)に変えてあげたらいいのでした!

 

 

まとめ

 

それではまとめです。

 

仮定法の難しさは2つ

 

1つは、「仮定法とは何か?」という理解
その答えは

 

本当は事実ではないけど、もしそれが起これば」
という話をする文脈の時に使う文法

 

これ、でしたね!

 

そしてもう1つの難しさは、仮定法の作り方
これも実は簡単で

 

現在の話をする時は過去形

過去の話をする時は過去完了

 

このルールを守ってあげれば、仮定法は作れるのでした。

これがざっくりとした仮定法の説明でした。

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