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PC lanugageってなに?パソコン用語ではない、その本当の意味はこれ!

Update :

 早速ですが、PC languageって聞いたことはありますか?今の時代、PCと言えば、まずパソコンを思い浮かべる人が多いと思います。しかしこのPC language、パソコンとは全く関係がないんです!

 

じゃあPC languageって何??


 

PCとは「Political Correctness」の頭文字を取った表現です。「政治的に正しい」という意味で、特定の人間に対して偏見や差別をしない言葉を選びましょう、という考え方です。

 

英語の世界でもたくさんのPC languageがあります。

 

 

男女差別を生まないPC Language


 

Stewardess → Flight attendant

 

これは日本語も同じですね。一昔前はスチュワーデスと呼んでいましたが、今はフライトアテンダントやキャビンアテンダントと呼んでいますね。フライトアテンダントは何も女性だけではないので、-essとつけて女性を表す表現や-manとつけて男性も女性も表すような言葉は別の言葉で表されるようになりました。他にもこんなものがあります。

 

 

Policeman → Police officer

 

これが-manとついているけれども、男性も女性も含む表現の例です。他にもchairmanはchair personやchair(PCを気にかけるあまり、最終的にはイスになってしまった!)と表したり、sales manやsales womenはsales personと表記されるようになっています。

 

 

Everyone has his own idea. → Everyone has their own idea.

 

これも政治的に正しい表現とするならば、hisをtheirに変えなければいけません。英文法ではeveryone(みんな)という言葉は代名詞化する場合、単数扱いをするというのが正しい使い方です。でもhisは本来、男性に対して使う代名詞ですよね?これじゃあ、女性が含められてない感じになっちゃいます。それは女性差別じゃないか、ということで、なんと英文法を捻じ曲げてhisをtheirにすることを許容しているわけです。言葉は時代とともに進化していくのですね!ちなみに他にも解決方法はあって、everyoneを使わなくともall the peopleとすれば、複数扱いにできますね。

 

Everyone has his own idea. → All the people have their own ideas.

 

さらにeveryoneを使って、その後の代名詞をhis/herと表記することも可能です。

 

Everyone has his own idea. → Everyone has his/her own idea.

 

 

障がい者差別を生まないPC Lauguage


 

日本語でも「障がい者」の表記は「障害者」というように「害」という言葉を使わずに、ひらがなで「がい」という言葉を使います。

 

英語でも差別を生まない言葉が使われるようになってきています。

 

Blind → Visually impaired

 

視覚障がい者のことを「盲目」を表すblindでいうのではなく、「視覚的に障がいのある」という言い回しにします。

 

ヌタウナギという深海に生息する皮膚からネバネバした粘液が出るウナギに形が似た生き物です。名前にウナギとありますが、ウナギではありません。このヌタウナギ、目が退化しているため、ほとんど見えていません。そのため昔はメクラウナギと呼ばれていました。しかし、メクラという言葉は視覚障がい者に対して、差別的であるということで、その名をメクラウナギからヌタウナギに変更することになったのです。

 

 

Dwarf → Someone with restricted growth

 

Dwarfというのは小人のことであり、小人病の方を指す言葉でもあります。小人病はDwarfismと言います。これも差別的な言葉ということでwith restricted growthという表現に変え、「成長の制限された」という言い回しに変えることができます。

 

またまた動物の話ですが、フェアリーペンギンというペンギンを聞いたことがありますか?オーストラリア南部に生息する小型のペンギンです。僕もオーストラリアのアデレードに留学中にカンガルーアイランドという島でこのフェアリーペンギンを見に行きました。本当に小さくて可愛らしいペンギンです。このペンギン、昔はその小ささから「コビトペンギン」と呼ばれることもありました。もうお分かりかと思いますが、これも小人病の方に対して差別的であるということで、その名を「コビトペンギン」から「フェアリーペンギン」と変更したわけです。

 

こんなふうにPC launguageとは特定の人間を差別的に扱ったり、仲間はずれにせず、平等に扱うような言葉の選択です。PC languageを使う中で大切なキーワードは「inclusive」という言葉です。inclusiveとは「全てを含んだ」という意味です。グローバル化が進む中、様々な背景を持った人間が共存する社会になってきています。インターネットの発展もあり、世界はどんどんお互いの関わりを容易にしています。そんな社会で大切なのは個性を大切にしつつも、お互いを受け入れる気持ち。その気持ちを言葉に反映するためにも、まずはこの「Political Correctness」という考え方があるということを知ることが大切ですね!

 

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